NAR-0079 / 物語(Narrative) / カテゴリ:物語論

集合的記憶論

Collective Memory

確度 B有力だが異説あり
発生年代
1925年(アルヴァックス『記憶の社会的枠組み』)/1950年(『集合的記憶』)/1980年代以降(記憶研究の制度化)
発生地域
西ヨーロッパ
中核テキスト
(なし)
伝播経路
デュルケーム学派の社会学から出発し、戦後はノラの『記憶の場』、アスマン夫妻の文化的記憶論を通じてフランス・ドイツの歴史学へ広がった。1980年代以降はホロコースト、植民地支配、独裁の記憶をめぐる各国の議論と結びつき、記念碑・博物館・教科書・移行期正義の実務を分析する国際的な研究領域となった。
現在の信奉者規模
測定不能(学説であり帰属人口の統計がない。記憶を集団の属性として語ることの妥当性(集団は想起しない、想起するのは個人だという批判)は継続的な論点であり、アルヴァックス、ノラ、アスマンの定式の間にも力点の差がある。中核テキストとなるアルヴァックスの著作は本表のTXTに未収録。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
記念日、記念碑、教科書、公的謝罪をめぐる政治を分析する標準的な語彙を提供している。歴史認識問題や移行期正義の実務でも、記憶の制度的編成という観点が広く用いられている。

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