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10,000字の長文記事は、6カテゴリに分けて公開する。各記事は冒頭で結論を1文にまとめ、 関連するデータベースエンティティへ相互にリンクする。
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独立を語る言葉——ウブントゥ、ネグリチュード、パン・アフリカニズム
脱植民地化は旗と議席と国境という制度の移譲では完結せず、支配を正当化してきた語彙の内側で自らを記述し直す作業を必要とした——パン・アフリカニズム、ネグリチュード、ウブントゥは、その作業が置かれた場所と時期の違いによって形を変えた3つの解答であり、いずれも有効性と危険を同時に抱えている。
人新世——地球が主語になるとき
人新世という語が可視化したのは地層の変化そのものよりも、国民国家を単位として組み上げられた既存の政治的語彙が惑星規模の作用を記述する単位を持たないという不一致であり、「惑星の物語」はその欠けた単位を埋める作業として、主語だけを先に得て述語をまだ得ていない状態にある。
資本主義——無限成長という物語
資本主義に固有なのは市場でも貨幣でも利潤でもなく、蓄積が終点を持たない運動として所有・会社・賃労働という器のなかに制度化された点であり、その運動が要求した無限成長という想定が、有限な惑星という条件と正面から衝突しているのが現在の局面である。
ダルマの系譜——輪廻という時間の上に立つ物語群
インド亜大陸で成立した物語群を1つの系統として扱えるのは教説が共通するからではなく、始まりの一点を必要としない反復としての時間と、その反復からの離脱という目標設定を前提として共有し、そこに互いに異なる解答を置く形で分岐していったからである。
帝国——複数を1つにまとめる物語
帝国は、被支配集団を1つの国民に作り替えることなく差異を階層的に束ねる統治の物語として5,000年にわたり広域支配の標準形であり続けたが、統治の単位と文化の単位の一致を要求する原理に200年あまりで置き換えられた——ただし帝国が引いた境界と分類は制度として残り、現在の政治が扱う課題の形をなお規定している。
大きな物語の終焉——空白は何に埋められたか
大きな物語は終わっていない——終わったのは、複数の大きな物語を同じ卓上に載せて検定するための共通の手続きであり、その空白に入ってきたのが、反証を吸収する説明形式と、所属によって真偽を判定する認識形式である。
日本の建国神話——記紀と万世一系
日本の建国神話は、遡及的に算定された起源年、神々の系譜への王権の接続、近代の制度を通じた国民規模の共有という、他国の建国神話と共通する手順で成立した事例であり、その特徴は物語の内容よりも、正統性の原理として「断絶」ではなく「連続」を選んだ点にある。
貨幣——最も成功した共同幻想
貨幣が人類のほぼ全員に共有される唯一の物語になったのは、素材に価値が宿っているからでも制度が優れているからでもなく、信じる内容を指定せず「他人も受け取るだろう」という予期だけを要求する空白の形式であり、国家・法・会社という別の物語に埋め込まれることで運搬されたからである。
一神教の5,000年——唯一の神という観念の系統樹
「唯一の神」という観念が世界人口の半数以上に届いたのは、教義の内容が他を上回っていたからではなく、啓示・契約・終末という互いに噛み合う部品を備え、帝国・法・交易・印刷という宗教の外側の運搬装置に繰り返し接続できる形式を持っていたからである。
ナショナリズム——想像の共同体
ナショナリズムが200年あまりで地球上のほぼ全人口を分類する枠組みになったのは、その内容が優れていたからではなく、中身を指定しない空白の器であり、部品として複製でき、日常の反復に埋め込めるという形式上の性質を備えていたからである。
科学革命——「知らない」から始める方法
科学革命に固有だったのは地動説でも万有引力でもなく、「これはまだ知られていない」という言明を知識生産の出発点として制度に組み込んだ手続きであり、そこから派生した進歩という時間感覚が産業革命から未来技術論までを貫く一方、手続きを外して結論の権威だけが持ち出されたときに、この物語は最も大きな被害を生んだ。
ヨルバ宗教——大西洋を渡った物語
創始者も単一の正典も持たないヨルバ宗教は、奴隷貿易という破壊のただ中でカトリックの聖人崇敬と結びつく形を選び、南北アメリカで新しい体系へと組み替わって生き延びた——世界宗教の一覧に載らないまま世界化した、物語の生存戦略の実例である。
特集
長文記事とは別に、1つの主題を事典的に整理した頁を置く。