FIG-0002 / 人物・神格(Figure) / 神格
タカミムスヒ
Takamimusuhi
確度 A学術的定説
別名:高御産巣日神、高皇産霊尊、高木神、高木大神、神王高御魂命
古事記
高御産巣日神(高木神)
日本書紀
高皇産霊尊
造化三神の第2神。天岩戸ではオモイカネの父として策を出させ、国譲りと天孫降臨では派遣する神を選定する司令神として働く。娘のタクハタチヂヒメがアメノオシホミミに嫁ぎ、ニニギの外祖父にあたる。高木神の名で呼ばれる場面が多く、皇統の起点にアマテラスとは別系統の権威を与える。
実在性の評価 神話的存在
日本書紀で天孫降臨を司令するのがアマテラスでなく高皇産霊尊である点から、本来の皇祖神はタカミムスヒであってアマテラスは後に上位に置かれたとする説(岡田精司ら古代王権祭祀研究の系譜)があり、記紀神話が編纂過程で再編された層をなすことの代表的論拠となっている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
延喜式神名帳の冒頭に置かれる宮中神のうち、神祇官の御巫が祀る八神の一座として高御魂神の名で載る。単独で祀る大社は乏しく、東京の高木神社のように、明治の神仏分離で第六天社が祭神を高皇産霊神に改めた例がある。造化三神をまとめて祀る形は、東京大神宮や近代の神道系教団に見られる。
原典に登場する箇所17節
- 上巻 第1節天地のはじめと別天津神
- 上巻 第16節天の岩屋戸
- 上巻 第30節国平定の評定とアメノホヒの失敗
- 上巻 第31節アメノワカヒコと還矢
- 上巻 第33節天孫降臨の命とサルタヒコ
- 上巻 第34節高千穂への降臨と日向の宮
- 中巻 第45節熊野に降された太刀
- 中巻 第46節八咫烏が道を示す
- 神代上 第一段 一書第四高天原に天御中主尊ら三神が生まれる
- 神代上 第七段 一書第一稚日女尊が梭に傷ついて死ぬ
- 神代上 第八段 一書第六少彦名との国作りと大物主の出現
- 神代下 第九段 本文国譲りと瓊瓊杵尊の降臨
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 神代下 第九段 一書第四天忍日命が大来目を率いて先に立つ異伝
- 神代下 第九段 一書第六天火明命を兄とし雉の頓使を語る異伝
- 神代下 第九段 一書第七皇孫の親と名を四通りに伝える異伝
- 神代下 第九段 一書第八火明命を兄とし二子だけを伝える異伝