NAR-0030 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教
神道
Shinto
確度 B有力だが異説あり
発生年代
古代の神祇信仰に淵源/8世紀(記紀による神話の文字化)/中世〜近世(教説としての体系化)
発生地域
伝播経路
各地の在地祭祀が律令国家の神祇制度に編成され、記紀の編纂によって神話が文字化された。中世には仏教教学と結合した神道説(両部神道・伊勢神道)、近世には儒教と結びついた説や国学に基づく復古神道が形成され、明治期には神社制度の再編と学校教育を通じて全国的に規格化された。
現在の信奉者規模
測定不能(神社本庁は氏子数を基礎に約8,000万人規模の数値を挙げるが、自己申告による信仰調査では「神道を信じる」とする回答は数%にとどまり、指標により結果が大きく異なるため区分を確定できない。「神道」を古代から連続する単一の宗教とみなせるかについては、中世以降の成立を強調する有力な異説がある(確度をBとした理由)。中核概念の「救済」は祓・清めへの近似で対応は弱い。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
初詣・祭礼・通過儀礼として広範な生活実践に残る一方、日本国憲法の政教分離規定のもとで公的機関と神社の関係は司法判断の対象となってきた。近代の国家神道をどう位置づけるかは、現在も歴史学の主要な論点である。
関連する関係レコード
派生 Derivation 日本の建国神話(記紀と万世一系) → 神道 確度B
記紀に文字化された神話が、中世の伊勢神道・両部神道の教説、近世の垂加神道および国学に基づく復古神道を通じて、体系的な教説としての神道へ再構成された。他方で在地の神祇祭祀は記紀に先行するため、両者の先後関係は層により逆転する。「神道」を古代からの連続体とみなす立場と中世成立とみる立場の対立を反映して確度はB。