FIG-0058 / 人物・神格(Figure) / 伝承上の天皇
成務天皇
Emperor Seimu
確度 A学術的定説
別名:若帯日子天皇、稚足彦天皇
古事記
若帯日子天皇
日本書紀
稚足彦天皇
ヤマトタケルの異母兄弟で、志賀高穴穂宮で即位したと伝えられる。諸国に令して国郡・県邑の境を定め、造長・稲置を置いたとされるが、それ以外の事績を欠く。地方行政の起源を過去に投影する位置を占める。
実在性の評価 実在は否定的
記紀の伝える事績は国郡・県邑を定め造長・稲置を任じたという一事に尽き、これは4世紀の実態とは考えにくい後代の律令的行政区画の投影とみられている。「タラシヒコ」型の称号が7世紀の天皇と共通する点も後世の造作を示す論拠とされ、実在性の低い天皇の一人に数えるのが戦後史学の大勢である。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。