FIG-0077 / 人物・神格(Figure) / 神格

アラハバキ

Arahabaki

確度 B有力だが異説あり

別名:荒吐神、荒羽吐神、荒覇吐、荒脛巾神、阿良波々岐

東日流外三郡誌は、津軽の諸族が混血して成立した荒羽吐族の神としてアラハバキを記し、遮光器土偶の図を掲げてその姿とする。実際の民俗としては、脛に佩く脛巾の神や客人神・塞の神として東北・関東の各地の社に祀られてきた古い信仰であり、本来は主神であったものが客人神へ転じたとする説もある。アラハバキを縄文の神・蝦夷の神とし遮光器土偶をその姿とする理解は同書の刊行以後に広まったもので、古い信仰の名と戦後の偽書が与えた新しい像とが重なって現在の知名度を形づくっている。

実在性の評価 神話的存在

東北・関東の複数の社に荒脛巾神を祀る例があり、脛巾の神・足の神、また客人神や塞の神としての性格が近世以前から確認される。他方、アラハバキを縄文の神・蝦夷の神とし遮光器土偶をその姿とする理解は、和田喜八郎による戦後の偽作であることが確定した東日流外三郡誌の刊行以後に広まったもので、同書がその震源とされる。

この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。

種別
神格
役割
始祖
系譜(親)
(記載なし)
系譜(子)
(記載なし)
配偶
(記載なし)
初出テキスト
東日流外三郡誌
登場テキスト
東日流外三郡誌