NAR-0021 / 物語(Narrative) / カテゴリ:物語論

単一神話論(英雄の旅)

The Monomyth

確度 B有力だが異説あり
発生年代
1949年
中核テキスト
千の顔をもつ英雄
中核概念
救済ダルマ進歩
伝播経路
フロイトとユングの深層心理学、フレイザーの比較宗教学、ファン・ヘネップの通過儀礼論を統合した1949年の著作を通じて提示された。以後、比較神話学のほか、脚本術の実務書を介してハリウッドと映像・ゲーム産業に広く普及した。
現在の信奉者規模
測定不能(理論への支持を測る統計がない。中核概念は分離・通過儀礼・元型といった中心語彙が本表のCONに存在しないため、救済(再生と帰還)、ダルマ(使命)などへの近似にとどまり、対応は弱い。本レコードは1949年の著作による理論の成立と普及の経路を記述するものであり、単一神話という普遍性の主張の妥当性を支持するものではない。普遍性の主張には比較神話学・民俗学からの批判がある。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
映画、ゲーム、広告における物語構成の実務的テンプレートとして普及した。一方、比較神話学では文化的差異を捨象する普遍主義であるとの批判が提起されている。

関連する関係レコード

対立 Opposition 単一神話論(英雄の旅)大きな物語の終焉 確度B

あらゆる文化の神話に単一の普遍構造を見出す立場と、普遍的物語の正統化機能そのものを疑う立場の対立。両者が直接論争した史実はなく、理論的含意の水準での対立である。

成立:1979年以降 / 根拠:リオタール『ポスト・モダンの条件』; ロバート・A・シーガル『ジョーゼフ・キャンベル入門』