NAR-0022 / 物語(Narrative) / カテゴリ:物語論
大きな物語の終焉
The End of Grand Narratives
関連する関係レコード
派生 Derivation 大きな物語の終焉 → ポスト・トゥルース 確度B
メタ物語への不信と真理の言語ゲーム化という議論が通俗化し、事実主張の相対化を許容する言説環境の形成に寄与したとされる。ポストモダニズムを主因とする説明には当事者からの反論もあり、争いがある。
対立 Opposition ドイツ観念論 → 大きな物語の終焉 確度A
リオタールは正統化装置としての「精神の弁証法」を大きな物語の代表例として名指し、その普遍史的主張を不信の対象とした。批判対象が明示されている点で対立関係は明確である。
対立 Opposition 単一神話論(英雄の旅) → 大きな物語の終焉 確度B
あらゆる文化の神話に単一の普遍構造を見出す立場と、普遍的物語の正統化機能そのものを疑う立場の対立。両者が直接論争した史実はなく、理論的含意の水準での対立である。
対立 Opposition 物語形態論 → 大きな物語の終焉 確度B
有限個の機能の連鎖として物語の普遍文法を記述しうるとする立場と、物語の正統化機能および普遍的記述の可能性そのものを疑う立場の対立。両者が直接論争した史実はなく、構造主義に対する後続世代の批判という理論的含意の水準での対立である(既存のREL-0016と同型の限定)。なお、リオタールの「大きな物語」は科学と解放をめぐる正統化の物語を指し、プロップの分析対象である説話の形態とは指示対象が異なるため、両者を同一平面の「物語」として対置することには留保が要る。
派生 Derivation 大きな物語の終焉 → ポストヒューマニズム 確度B
普遍的な人間主体を前提とする大きな物語への懐疑が、人間と機械・動物・環境の境界を問い直す議論の前提を用意した。フーコーの「人間の終焉」の定式がポストヒューマニズムの出発点として繰り返し参照される。