NAR-0025 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教

ゾロアスター教

Zoroastrianism

確度 B有力だが異説あり
発生年代
前1200年頃〜前1000年頃(ガーサーの言語年代による推定)/前7〜前6世紀とする伝承もあり諸説
発生地域
イラン高原
中核テキスト
アヴェスター
伝播経路
アケメネス朝・パルティア・サーサーン朝の宮廷祭祀および統治の正統化の枠組みとして制度化され、イラン高原から中央アジア・メソポタミアへ広がった。7世紀のサーサーン朝崩壊後は信徒が漸減し、一部が10世紀前後にインド西部へ移住してパールシーの共同体を形成した。
現在の信奉者規模
100万未満(各種推計で10万〜20万人程度(インドのパールシー、イラン国内、欧米のディアスポラの合計)。定義と調査手法により推計の幅が大きい。発生年代はガーサーの言語学的年代推定(ボイス、スケルヴォ)と、アレクサンドロス以前258年とする後代の伝承が大きく食い違い、年代の確度は特に低い。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
善と悪の宇宙的対立、審判、死者の復活、救済者の到来といった主題は、後のユダヤ教・キリスト教・イスラームの終末論との比較研究で繰り返し論じられてきた。現在は少数の共同体として存続し、イラン・インドの文化史および宗教間の影響関係を検討する研究の対象となっている。

関連する関係レコード

派生 Derivation ゾロアスター教ユダヤ教 確度B

アケメネス朝支配下での接触を通じて、善と悪の宇宙的対立、審判、死者の復活、救済者の到来といった主題がユダヤ教の終末論的言説に取り込まれたとする系譜。ここでの「派生」はユダヤ教の起源ではなく思想的影響の水準を指す。影響の方向と規模には根強い異論があり確度はB。なお多段派生のショートカット禁止規則により、ゾロアスター教からキリスト教・イスラームへの直接のエッジは張らない。

成立:前6世紀〜前4世紀 / 根拠:メアリー・ボイス『ゾロアスター教』; シャウル・シェイクド『From Zoroastrian Iran to Islam』; ジョン・J・コリンズ『The Apocalyptic Imagination』