NAR-0032 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教

カンドンブレ

Candomblé

確度 B有力だが異説あり
発生年代
19世紀前半(バイーアでのテレイロ形成)
発生地域
大西洋世界
中核テキスト
(なし)
中核概念
救済天命主権
伝播経路
バイーアを中心に、ヨルバ(ナゴー)、フォン(ジェジェ)、バントゥ(アンゴラ)系の儀礼伝統がカトリックの聖人暦と対応づけられながら、テレイロ(祭場)を単位に組織化された。20世紀にはリオデジャネイロ、サンパウロなどブラジル各地へ広がり、ウンバンダなど関連する実践とも交差した。
現在の信奉者規模
100万未満(ブラジル地理統計院(IBGE)2010年国勢調査でカンドンブレの申告者は約16万7,000人、ウンバンダを含むアフロ系宗教全体で約58万8,000人。カトリックとの併行実践と社会的偏見により自己申告は過少になりやすく、実践者数はこれを上回るとみられるため区分には幅がある。中核概念はNAR-0004 ヨルバ宗教に揃えた近似的対応にとどまる。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
ブラジルの音楽、料理、祝祭の文化的基層をなし、サルヴァドールのテレイロの一部は国の文化遺産に指定されている。近年は宗教的不寛容に基づく襲撃事案が報告され、信教の自由をめぐる政策課題となっている。

関連する関係レコード

習合 Syncretism ヨルバ宗教(オリシャ信仰)カンドンブレ 確度A

バイーアのケトゥ系テレイロにおいて、ヨルバ(ナゴー)の神格体系と入信儀礼が中核として再編された。フォン系(ジェジェ)およびバントゥ系(アンゴラ)の伝統も並行して寄与しているが、本表に対応するエンティティがないためエッジは張らず、この記述で補う。

成立:19世紀前半 / 根拠:ロジェ・バスティド『Le candomblé de Bahia』; ピエール・ヴェルジェ『Orixás』; J.ロラン・メイトリー『Black Atlantic Religion』

習合 Syncretism キリスト教カンドンブレ 確度A

カトリックの聖人暦・図像・兄弟会(イルマンダーデ)の組織が、テレイロの祝祭暦と神格の対応づけの枠組みとして用いられた。20世紀後半にはカトリック的要素を除去しようとする「再アフリカ化」の運動も現れており、習合の度合いは時期と教団により異なる。

成立:19世紀 / 根拠:ロジェ・バスティド『ブラジルにおけるアフリカ系宗教』; ステファニア・カポネ『Searching for Africa in Brazil』; ピエール・ヴェルジェ『Orixás』