NAR-0027 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教
キリスト教
Christianity
関連する関係レコード
派生 Derivation ユダヤ教 → キリスト教 確度A
第二神殿期ユダヤ教内部のメシア運動として始まった集団が、律法遵守と異邦人の受け入れをめぐる論争を経て別個の宗教共同体として分立した。分離を1世紀の出来事とみるか2〜4世紀の漸進的過程とみるか(「道の分かれ」論争)については議論があるが、系譜そのものは学術的に確立している。
派生 Derivation キリスト教 → イスラーム 確度B
後期古代のアラビア半島とその周辺にはユダヤ教・キリスト教の共同体と聖書的物語群が広く流通しており、クルアーンはこれらの人物や主題を共有しつつ独自の啓示理解を提示した。イスラーム側の自己理解では派生ではなく本来の一神教の回復とされるため、ここでの「派生」は共通の宗教的環境からの歴史的連続性を指すにとどまり確度はB。系譜はユダヤ教→キリスト教→イスラームの順で記述し、ショートカット禁止規則によりユダヤ教→イスラームの直接エッジは張らない(ユダヤ教側からの独立した影響が大きい点は留保として記す)。
派生 Derivation キリスト教 → プロテスタンティズム 確度A
贖宥をめぐる論争を契機に、聖書のみ・信仰のみ・万人祭司を掲げる諸教会がローマ教会から分立した。印刷術による論争文書の流通と領邦君主の政治的支持が分立を不可逆にし、アウクスブルクの和議とウェストファリア条約で法的に定着した。
習合 Syncretism キリスト教 → サンテリア 確度A
カトリックの聖人崇敬・暦・秘蹟の枠組みがオリシャと対応づけられ、サンテリアの儀礼構造と語彙に組み込まれた。既存のREL-0020は同じ過程を一神教(アブラハム系)とヨルバ宗教という上位水準で一括して記述しており、本エッジおよびREL-0039、REL-0041〜0044はその具体化にあたる。対応づけを迫害下の擬装とみるか真正な融合とみるかで解釈が分かれる。
習合 Syncretism キリスト教 → カンドンブレ 確度A
カトリックの聖人暦・図像・兄弟会(イルマンダーデ)の組織が、テレイロの祝祭暦と神格の対応づけの枠組みとして用いられた。20世紀後半にはカトリック的要素を除去しようとする「再アフリカ化」の運動も現れており、習合の度合いは時期と教団により異なる。
習合 Syncretism キリスト教 → ハイチのヴードゥー 確度A
カトリックの聖人図像・祈祷文・洗礼がロア(精霊)の体系と重ね合わされ、ヴードゥーの儀礼言語の一部となった。ハイチでは自らをカトリック信徒と認識しつつヴードゥーを実践する併行が一般的であり、両者は排他的な選択肢としては機能してこなかった。
習合 Syncretism キリスト教 → ローマ建国神話 確度B
エウセビオス以降の摂理史観がローマの普遍支配を神の計画のうちに位置づけ、建国以来の「永遠のローマ」という自己叙述がキリスト教的な救済史へ組み込まれた。ウェルギリウス的な使命の観念とキリスト教的終末観の接合は、中世の「ローマの継承」言説にも引き継がれた。アウグスティヌスのように地上の国と神の国の同一視を退ける有力な立場もあり確度はB。
対立 Opposition キリスト教 → フランス共和国の物語(自由・平等・友愛) 確度B
教育、戸籍、公的儀礼における教会の役割をめぐり、革命期の聖職者民事基本法から1905年の政教分離法に至る対立が展開した。対立の当事者は主にフランスのカトリック教会であり、キリスト教一般との対立に一般化することはできない。20世紀後半以降、制度をめぐる正面対立は沈静化している。
派生 Derivation キリスト教 → カトリック 確度A
ラテン語圏の教会がローマ司教の首位性と普遍的裁治権を軸に自己を組織し、東方教会との相互破門を経て別個の制度体となった。トリエント公会議で教義と規律が明文化され、輪郭が確定した。
派生 Derivation キリスト教 → 東方正教 確度A
ギリシア語圏の教会が七つの全地公会議の決定を教義の完結した基準とし、五総主教座の同格性を前提とする教会観を保持した。1054年の相互破門と1204年の第4回十字軍によるコンスタンティノープル劫掠を経て分離が既成事実化した。
派生 Derivation キリスト教 → ユートピア文学の系譜 確度B
完全な共同体を地上に想像するという形式は、神の国と千年王国をめぐるキリスト教的想像力と修道院共同体の生活規則を世俗的な統治設計へ転位させたものである。モア自身がカトリックの人文主義者であったことは、この系譜の起点を規定している。