NAR-0062 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教

上座部仏教

Theravada Buddhism

確度 B有力だが異説あり
発生年代
前3世紀(スリランカへの伝来)〜前1世紀(パーリ三蔵の筆写伝承)
中核テキスト
(なし)
中核概念
ダルマ輪廻救済共同体
伝播経路
アショーカ王期の伝道を契機にスリランカへ伝わり、大寺(マハーヴィハーラ)系の伝承としてパーリ語三蔵が保持された。11世紀以降ビルマ、タイ、カンボジア、ラオスの王権と結びついて上座部が地域的に定着し、19〜20世紀には植民地状況下での改革運動と欧米への瞑想実践の紹介を経て国際化した。
現在の信奉者規模
1億〜10億(Pew Research Center の2010年前後の推計で仏教徒総数は約4.9億人。上座部圏(タイ、ミャンマー、スリランカ、カンボジア、ラオス)の各国センサスを合算すると1億5,000万人前後という集計があるが、宗派別の国際統計は整備されていない。中核テキストのパーリ三蔵は本表のTXTに未収録。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
東南アジア大陸部の暦・儀礼・出家制度の基盤であり、政治的正統性の語彙にも関与する。20世紀後半のヴィパッサナー瞑想の国際的普及を通じて、世俗的なマインドフルネス実践の源流の一つとなった。

関連する関係レコード

派生 Derivation 仏教上座部仏教 確度B

部派仏教の一つである分別説部の系譜がスリランカで大寺派として定着し、パーリ語三蔵を伝承の中核とする形態が確立した。上座部という自己呼称は、初期教団の伝承をそのまま保持するという主張を含む。

成立:前3世紀〜前1世紀 / 根拠:Richard Gombrich, Theravada Buddhism; 馬場紀寿『上座部仏教の思想形成』