NAR-0073 / 物語(Narrative) / カテゴリ:国家思想
儒教的統治論(徳治)
Confucian Governance (Rule by Virtue)
確度 B有力だが異説あり
発生年代
前5世紀(孔子の教説)〜前2世紀(前漢期の官学化)/960年以降(科挙官僚制の確立)
発生地域
中核テキスト
伝播経路
漢代に官学として制度化され、隋唐以降の科挙と官僚制を通じて統治の標準語彙となった。朝鮮半島では朝鮮王朝の統治理念として徹底され、ベトナムの科挙制、日本の江戸期の藩校・儒学者の政治論にも受容されたが、各地で在地の王権観と結合して異なる形をとった。
現在の信奉者規模
測定不能(統治理念であり信徒数に相当する統計がない。刑罰と法による統治(法家)との対比が強調されることが多いが、実際の王朝統治は両者の混合(外儒内法)であったとする研究が有力であり、純粋な徳治が実施された時期を特定することはできない。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
東アジアの官僚制、教育における選抜、公職者の道徳的資質への期待の語彙に痕跡を残している。20世紀末以降は「アジア的価値」論や政治的能力主義(メリトクラシー)論の文脈で再解釈され、その妥当性をめぐって論争がある。
関連する関係レコード
派生 Derivation 儒教 → 儒教的統治論(徳治) 確度B
礼と仁をめぐる教説から、統治者の徳が民を感化するという統治の規範論が抽出され、漢代に官学として制度化された。倫理の物語が統治技術の物語へ特殊化した派生である。