NAR-0104 / 物語(Narrative) / カテゴリ:物語論
ミーム論
Memetics
確度 B有力だが異説あり
発生年代
1976年(ドーキンス『利己的な遺伝子』での「ミーム」の提唱)/1990年代(ミーム学の分野化の試み)
中核テキスト
伝播経路
進化論の複製子・選択の枠組みを文化の伝達に適用する着想として提示され、1990年代にデネット、ブラックモアらによって理論化され、専門誌の創刊を伴う分野化が試みられた。2000年代以降は学術分野としては後退したが、「ミーム」という語自体はインターネット上の模倣的表現を指す一般語として独立に定着し、計算社会科学における情報伝播研究に部分的に引き継がれている。
現在の信奉者規模
測定不能(学説であり帰属人口の統計がない。複製単位としてのミームを同定・計測できるかという方法論的批判が決定的で、専門誌は2005年に終刊した。学術理論としてのミーム学と、ネット文化の記述語としての「ミーム」は区別が必要であり、確度をBとした。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
文化の伝播を選択と変異のモデルで扱う発想は、文化進化論、情報疫学、オンラインの情報拡散研究に受け継がれている。同時に、思想の広がりを「感染」として語る比喩が、内容の妥当性の検討を伝播のメカニズムの説明に置き換えてしまうという批判もある。