TOP原典 › クルアーン 第1部

クルアーン 第1部

7世紀に成立したクルアーンの第1部を、1章7節、日本語と英語の対訳で置く。 第1部のうち、まず第1章アル=ファーティハ(開扉)を置く。7節の短い章で、礼拝のたびに唱えられる。第2章以降は順に加えていく。 訳はナラティビスト編集部による。既存の現代語訳・英訳は引き写していない。 内容の確認には Pickthall(1930年)と Yusuf Ali(1934年)の英訳(いずれも公有)を参照した。

これはクルアーンの意味の日本語訳・英語訳であり、聖典そのものではない。イスラームの伝統では、クルアーンとはアラビア語の原典のみを指し、翻訳は解釈とされる。編集部はその立場を尊重し、本訳を「意味の翻訳」として置く。特定の宗派・法学派・団体の立場を代表せず、宗教的な典拠として用いるためのものでもない。アラビア語の Allāh は、日本語では慣行に従いアッラー、英語では比較宗教の慣行に従い God と訳した。

クルアーン 第1部クルアーン 第30部 古事記日本書紀
表示
第1章

アル=ファーティハ(開扉)

Al-Fātiḥa (The Opening)

1慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。

2讃えはアッラーに、諸世界の主に。

3慈悲あまねく慈愛深き御方、

4審判の日を統べる御方に。

5あなたをこそわたしたちは崇め、あなたにこそ助けを求める。

6わたしたちをまっすぐな道に導いてください。

7あなたが恵みを与えた者たちの道に。怒りを受けた者たちの道ではなく、迷った者たちの道でもなく。

1In the name of God, the Merciful, the Compassionate.

2Praise belongs to God, Lord of all the worlds,

3the Merciful, the Compassionate,

4who holds authority over the Day of Judgment.

5You alone we worship, and from You alone we seek help.

6Guide us along the straight road,

7the road of those You have blessed, not of those who have drawn anger, and not of those who have gone astray.

マッカ期とされる。章名は「開くもの」の意で、クルアーンの巻頭に置かれることによる。第7節の「怒りを受けた者たち」「迷った者たち」を特定の集団と重ねる注釈もあるが、本文は誰も名指ししていない。

Pickthall 1930 の対応章