FIG-0001 / 人物・神格(Figure) / 神格

アメノミナカヌシ

Ame-no-Minakanushi

確度 A学術的定説

別名:天之御中主神、天御中主尊、天御中主神、天御中主

古事記
天之御中主神
日本書紀
天御中主尊

古事記冒頭で高天原に最初に成った神とされ、独神として身を隠す。以後の物語に一切登場せず、事績を持たない。日本書紀本文には現れず、第一段第四の一書にのみ天御中主尊として名が見え、宇宙の中心という観念を人格神の形で冒頭に置く枠組みの役割を担う。九鬼文書はこの神を最高神ではなく歴代天皇の初代として記すとされるが、同書の本文を伝える資料は乏しく、細部は原本による確認を要する。

実在性の評価 神話的存在

津田左右吉の記紀批判以来、造化三神は記紀編纂期に体系化された観念的な神格とみられ、歴史的実在は想定されない。九鬼文書がこの神を初代の天皇として置くとする記述は、大本の教義と竹内文書の影響下に成立した近代の偽書によるもので、本文を伝える資料も乏しい。

この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。

祭祀と受容

記紀に事績をもたない神でありながら、中世以降に北極星を神格化した妙見菩薩と結び付けられ、妙見社の祭神として広く祀られた。延喜式神名帳にこの神名を冠する社は見えない。明治の神仏分離により、千葉神社・秩父神社・八代神社など各地の妙見社が祭神を天之御中主神と改め、水天宮もこの神を主祭神とする。

原典に登場する箇所2節

古事記 上巻を読む → 日本書紀 神代上を読む →

種別
神格
役割
創造
系譜(親)
(記載なし)
系譜(子)
(記載なし)
配偶
(記載なし)
初出テキスト
古事記
登場テキスト
古事記、日本書紀、九鬼文書