FIG-0015 / 人物・神格(Figure) / 氏族祖

アメノコヤネ

Ame-no-Koyane

確度 A学術的定説

別名:天児屋命、天児屋根命、春日戸神、太詔戸命

古事記
天児屋命
日本書紀
天児屋根命

天岩戸に際して祝詞を奏上し、太占を行う。天孫降臨に随伴する五伴緒の筆頭格で、中臣氏・藤原氏の祖神とされ、後に春日大社・枚岡神社の祭神となる。祭祀言語を司る職掌の起源を体現するが、忌部氏の立場から書かれた古語拾遺は太玉命を主役に据え直し、記紀の配分を訂正するよう求める。九鬼文書はこの神を九鬼家の遠祖とし、その時代に神代文字で記された原記録を藤原不比等が漢字に改め九鬼氏が保管したと記す。

実在性の評価 神話的存在

中臣氏・藤原氏の祖神であり、藤原氏の政治的優位が確立した8世紀の編纂事情を反映するとみられる。九鬼文書が九鬼家をその後裔とする主張は三浦一郎『九鬼文書の研究』(1941年)を通じて公表されたもので、同書が典拠とする神代文字は近世以降の作とするのが学界の通説である。

この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。

祭祀と受容

春日大社と河内の枚岡神社はいずれも延喜式神名帳に名神大として載り、ともに明治に官幣大社となった。春日社は興福寺と一体の組織をなし、春日曼荼羅では第三殿の天児屋根命の本地を地蔵菩薩とするのが一般的であった。明治の神仏分離で両者は切り離され、興福寺は境内地の多くを失った。

原典に登場する箇所6節

古事記 上巻を読む → 日本書紀 神代上を読む → 日本書紀 神代下を読む →

種別
氏族祖
役割
始祖
系譜(親)
(記載なし)
系譜(子)
(記載なし)
配偶
(記載なし)
初出テキスト
古事記