FIG-0055 / 人物・神格(Figure) / 伝承上の天皇
垂仁天皇
Emperor Suinin
確度 B有力だが異説あり
別名:伊久米伊理毘古伊佐知命、活目入彦五十狭茅天皇
古事記
伊久米伊理毘古伊佐知命
日本書紀
活目入彦五十狭茅天皇
皇后サホビメが兄サホビコの反乱に加わり、兄とともに死ぬ悲劇が語られる。皇女ヤマトヒメに天照大神の祭祀を託し、ヤマトヒメが各地を巡って伊勢に鎮座させたと伝えられる。野見宿禰が当麻蹴速を破った話と、殉死に代えて埴輪を立てさせた話をもつ。祭祀と葬制の由来を集める代である。
実在性の評価 実在は不明
記紀の伝える事績は伊勢神宮の鎮座、埴輪の起源、相撲の起源といずれも起源譚の性格が強く、史実の記録とは考えにくいとされてきた。他方、水野祐の三王朝交替説は崇神・垂仁・景行を「イリ」の名をもつ古王朝の系列として一括するが、外部史料による確認はない。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
伊勢神宮の起源を語る倭姫命の巡行伝承の中心に置かれる天皇である。倭姫命自身は1923年(大正12年)に内宮別宮の倭姫宮が創建されて初めて社をもった。天皇自身を祭神とする社は乏しく、この代に集められた祭祀・葬制の起源譚が後代の制度の根拠として繰り返し参照された。
原典に登場する箇所26節
- 中巻 第62節開化天皇と日子坐王の裔
- 中巻 第63節崇神天皇の后妃と御子
- 中巻 第69節垂仁天皇の后妃と皇子女
- 中巻 第70節沙本毘売、刀を振り上げて泣く
- 中巻 第71節稲城の火に生まれた御子
- 中巻 第72節ものを言わぬ御子と出雲の大神
- 中巻 第73節返された姉妹と地名の由来
- 中巻 第74節常世の国から持ち帰った実
- 中巻 第75節垂仁天皇の崩と日葉酢媛の葬り
- 中巻 第92節ヤマトタケルの子らとその後
- 巻第五 第90節即位と系譜、磯城瑞籬宮
- 巻第五 第95節課役と造船、任那の朝貢
- 巻第五 第96節出雲の神宝と出雲振根
- 巻第五 第97節崩御と山辺道上の陵
- 巻第六 第98節即位と纒向珠城宮
- 巻第六 第99節狭穂彦の反逆と稲城に死ぬ皇后
- 巻第六 第100節天日槍の渡来と将来した神宝
- 巻第六 第101節野見宿禰と当摩蹶速の力くらべ
- 巻第六 第102節殉死をやめ埴輪を立てる
- 巻第六 第103節倭姫命の巡行と伊勢の祠
- 巻第六 第104節五十瓊敷命と石上神宮の神宝
- 巻第六 第105節田道間守と非時香菓
- 巻第六 第106節誉津別命と鵠、諸国の池溝
- 巻第六 第107節大足彦尊の立太子と菅原伏見陵
- 巻第七 第108節即位と纒向日代宮、八十人の御子
- 巻第八 第120節即位と系譜、穴門豊浦宮
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