FIG-0061 / 人物・神格(Figure) / 氏族祖
武内宿禰
Takeuchi no Sukune
確度 A学術的定説
別名:建内宿禰、建内足尼、竹内宿禰
古事記
建内宿禰
日本書紀
武内宿禰
5代の天皇に仕えたとされる大臣。神功皇后の渡海を助け、応神の養育にかかわり、弟ウマシウチノスクネの讒言を退ける盟神探湯の説話をもつ。古事記によれば27氏の祖とされ、複数の有力氏族の系譜を一点に束ねる結節点として機能する。竹内文書は、その孫の平群真鳥が神代文字の原文を漢字に改め、子孫である竹内家が伝えたと記し、この人物を文書の伝来を保証する起点に据える。
実在性の評価 実在は否定的
景行から仁徳までの五代に仕えたとされ没年齢を280歳から360歳余とする諸伝があるなど、単独の人物としての実在は成り立たず、蘇我・葛城・巨勢・平群・紀など有力氏族の共通の祖として7世紀後半ごろに造形された人物とする説が有力である。竹内文書がこの人物を家の由来に据える点は、狩野亨吉の鑑定以来、文書の権威づけの装置とみられている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
因幡国一宮の宇倍神社は延喜式神名帳に名神大として載り、武内宿禰を祭神としてその終焉の地とする伝承をもつ。越前の気比神宮にも配祀される。明治期以降、この人物の肖像は複数の紙幣の図柄に用いられ、宇倍神社の社殿が描かれた券種もある。
原典に登場する箇所21節
- 中巻 第61節孝元天皇と建内宿禰の子ら
- 中巻 第94節成務天皇が国の境を定める
- 中巻 第96節琴の音が絶える
- 中巻 第97節大祓と神の名
- 中巻 第101節名を換える神
- 中巻 第102節待酒の歌
- 中巻 第107節髪長比売を子に賜う
- 中巻 第109節部の設置と池の造営
- 下巻 第128節日女島に雁が卵を生む
- 巻第七 第108節即位と纒向日代宮、八十人の御子
- 巻第七 第111節武内宿禰の東国視察と日高見国の蝦夷
- 巻第七 第118節晩年の巡幸と高穴穂宮、崩御と山辺道上陵
- 巻第七 第119節成務天皇、国郡の境と造長を定める
- 巻第八 第124節喪を匿し、豊浦宮に殯する
- 巻第九 第125節皇后の系譜と、神の名を問う
- 巻第九 第127節玉嶋の釣りと、新羅への渡海
- 巻第九 第129節麛坂王・忍熊王の反と、菟道の戦い
- 巻第九 第130節誉田別皇子の立太子と、角鹿の笥飯大神
- 巻第九 第131節百済との通交と、七枝刀の献上
- 巻第十 第137節近江への行幸と、武内宿禰の探湯
- 巻第十一 第153節百済の酒君と鷹、雁の卵
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