FIG-0092 / 人物・神格(Figure) / 氏族祖

宇摩志麻治命

Umashimaji no Mikoto

確度 A学術的定説

別名:宇摩志麻遅命、可美真手命、味間見命、ウマシマジ

古事記
宇摩志麻遅命
日本書紀
可美真手命

饒速日命と長髄彦の妹との子で、当初は長髄彦に従っていたが、神武の東征に際して長髄彦を殺して帰順したと記される。即位後は父の遺した十種の天璽瑞宝を献上し、それを用いて天皇と皇后の魂を鎮める呪術を行い、これが鎮魂祭の起源とされる。日本書紀が長髄彦を殺すのを饒速日命自身とするのに対し、先代旧事本紀ではその子であるこの人物が殺害者となり、物部氏の始祖に帰順の功が集約される。石見国一宮物部神社は、美濃・越の平定ののち同国で没したと伝え、現在も鎮魂祭を伝える。

実在性の評価 神話的存在

物部連・穂積臣・采女臣の祖とされる神で、歴史的実在は想定されない。先代旧事本紀の天孫本紀がその事績と系譜をもっとも詳しく記し、鎌田純一以来この巻には他に代え難い氏族系譜の情報が含まれると評価される。

この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。

種別
氏族祖
役割
媒介
系譜(親)
ニギハヤヒ
系譜(子)
(記載なし)
配偶
(記載なし)
初出テキスト
古事記