FIG-0174 / 人物・神格(Figure) / 皇族・王族
迦具夜比売命
Kaguyahime no Mikoto
確度 A学術的定説
別名:迦具夜比売、大筒木垂根王之女
古事記
迦具夜比売命
日本書紀
登場しない
古事記が垂仁天皇の后の一人として名を挙げる女性で、大筒木垂根王の娘、袁邪弁王の母とされる。古事記の記述はこれだけであり、竹の中から生まれることも月へ帰ることもない、系譜上の后妃の一人である。竹取物語のかぐや姫との関係については、物語が古事記の名を借りたとする説、両者の背後に共通の伝承があったとする説などが提出されているが決着していない。竹取物語は遅くとも10世紀半ばまでに成立したとされる一方で作者も正確な成立年も未詳であり、比較の基準そのものが定まらない。
実在性の評価 実在は不明
古事記のみが大筒木垂根王の女で垂仁天皇の后、袁邪弁王の母と記し、日本書紀には現れない。竹から生まれる要素も月へ帰る要素も古事記にはなく、竹取物語との関係は名の共通に基づく推測の域を出ない。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
父の名に含まれる大筒木は山城国綴喜郡の古名にあたり、京都府京田辺市はこの地をかぐや姫の里として顕彰している。古事記の記述と竹取物語との関係が未決着である以上、この顕彰も学説上の確定を意味しない。