FIG-0176 / 人物・神格(Figure) / 皇族・王族
沙本毘売命
Sahobime no Mikoto
確度 A学術的定説
別名:佐波遅比売命、狭穂姫命、沙本毘売
古事記
沙本毘売命
日本書紀
狭穂姫命
古事記は日子坐王と沙本之大闇見戸売の子、垂仁天皇の最初の后とする。兄の沙本毘古王に天皇の暗殺を求められて果たせず、涙によって謀反が露見し、燃える稲城の中で本牟智和気命を産んで天皇に託し、兄に殉じたと記す。日本書紀もほぼ同じ筋を狭穂姫命の名で伝える。次の皇后として丹波から日葉酢媛命が迎えられるため、大和の后が滅んだのちに丹波の后が立てられるという順序をとる。
実在性の評価 実在は不明
記紀はともに日子坐王の女で垂仁天皇の最初の后と記し、兄の反乱と焼死の説話を伝えるが、これを裏づける同時代史料はない。垂仁朝の后妃記事は后の交替と皇統の接続を語る構成の中に置かれており、個々の記述の史実性を判定する手段はない。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。