NAR-0066 / 物語(Narrative) / カテゴリ:サピエンス
都市
The City
確度 B有力だが異説あり
発生年代
前4千年紀(ウルク期の都市化)。「都市革命」概念の提唱は1950年
発生地域
中核テキスト
(なし)
伝播経路
灌漑農耕による余剰と神殿を核とする再分配を背景に南メソポタミアで大規模な定住が現れ、以後インダス、黄河・長江流域、メソアメリカ、アンデス、ナイル流域でそれぞれ独自の都市形成が起きた。中世以降は地中海・北海の交易都市、イスラーム圏の隊商都市を通じて自治と市場の制度が展開し、19世紀以降は産業化と植民地行政により地球規模で拡大した。
現在の信奉者規模
測定不能(国連『世界都市化予測(World Urbanization Prospects 2018)』では2007年前後に世界人口の過半が都市部居住となり、2050年には約68%と見込まれている。ただしこれは居住人口であって物語への帰属ではなく、都市の定義も国ごとに異なる。ウルク期の都市化年代は層位編年に依存し幅がある。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
匿名性のなかで見知らぬ者どうしが協働できるという想定は、市場、公共圏、市民権の制度設計の前提として働いている。同時に都市と農村の分業と格差は、現代の政治的分断や気候政策の主要な争点であり続けている。
関連する関係レコード
定住農耕による余剰の蓄積と神殿を核とする再分配の仕組みが、数千人規模の非血縁的な共住を可能にした。人が土地に縛られ余剰が集積するという農業革命の帰結の上に、都市という居住と統治の形式が成立した。