NAR-0008 / 物語(Narrative) / カテゴリ:サピエンス

農業革命

The Agricultural Revolution

確度 B有力だが異説あり
発生年代
前1万年頃
中核テキスト
(なし)
中核概念
階級、無限成長、進歩
伝播経路
肥沃な三日月地帯、中国の黄河・長江流域、メソアメリカ、ニューギニア、アンデスなど複数の地域で独立に成立し、人口移動と技術伝播によってユーラシア各地へ拡大した。本表のREGに該当項目がないメソアメリカ・ニューギニアの起源は発生地域の参照から除いている。
現在の信奉者規模
測定不能(帰属人口という指標が適用しにくい。開始年代は地域により数千年の幅があり、単一の年代を代表値とすることに限界がある。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
定住、余剰、分業、土地所有という社会構成の前提を形成した。現代の食料システム、土地利用、人口規模を論じる際の起点として参照される。

関連する関係レコード

派生 Derivation 農業革命 → 貨幣 確度B

定住農耕による余剰の蓄積・貯蔵・再分配が計量単位と債務記録を要請し、穀物や銀を基準とする価値尺度の物語が成立した。物々交換起源説には批判があり、負債・神殿記帳を起源とする学説と併存する。

成立:前3000年頃 / 根拠:ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』; デヴィッド・グレーバー『負債論』

派生 Derivation 農業革命 → 帝国 確度B

農業余剰が非生産人口(官僚・軍・神官)を扶養可能にし、徴税と徴兵を通じた広域支配の正統化物語=帝国が成立した。国家形成の必然性については穀物課税可能性を重視する説と環境説があり、因果の強さには幅がある。新設のREL-0191(貨幣→帝国)により農業革命→貨幣→帝国という経路が生じるが、本エッジは扶養可能な非生産人口の規模という、貨幣を経由しない独立の機構を主張するため、記法補則v1.1により維持する。

成立:前2300年頃 / 根拠:ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』; ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』

派生 Derivation 農業革命 → 都市 確度B

定住農耕による余剰の蓄積と神殿を核とする再分配の仕組みが、数千人規模の非血縁的な共住を可能にした。人が土地に縛られ余剰が集積するという農業革命の帰結の上に、都市という居住と統治の形式が成立した。

成立:前4千年紀 / 根拠:V. Gordon Childe, The Urban Revolution (1950); Guillermo Algaze, Ancient Mesopotamia at the Dawn of Civilization