FIG-0008 / 人物・神格(Figure) / 神格
アマテラス
Amaterasu
別名:天照大御神、天照大神、大日孁貴、大日女尊、天照皇大神、皇大御神
イザナキの禊で左目から成り、高天原を治める。スサノオの乱暴に対して天岩戸に隠れて世界を暗黒にし、招き出されて光を回復する。国譲りと天孫降臨を命じ、八咫鏡を自らの御魂として孫ニニギに授けることで皇統の起点となるが、日本書紀本文は降臨の司令神を高皇産霊尊とし、アマテラスは後退する。ホツマツタヱは対応する存在を男神アマテルとして記すため、本データベースでは別項を立て、対応人物欄で結んでいる。
津田左右吉は皇祖神アマテラスを含む神代の物語を6世紀ごろの皇室支配正当化のための構成とみた。加えて日本書紀で天孫降臨を司令するのが高皇産霊尊である点から、本来の皇祖神はタカミムスヒで、アマテラス=伊勢の日神を皇祖神とする体制は7世紀後半(天武・持統朝の伊勢神宮整備)に確立したとする説が、岡田精司ら古代王権祭祀研究で有力に唱えられている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
伊勢神宮内宮は延喜式神名帳に大神宮として載り、近代社格制度では社格の外に置かれて全神社の本宗とされた。中世の両部神道では本地を大日如来とする説が広く行われる一方、神宮では僧の参宮や仏教語の使用が忌避され、仏を中子と言い換える忌詞が定められていた。明治の神仏分離で神宮周辺の仏教施設は廃され、伊勢は国家祭祀の中心に位置づけ直された。
- 上巻 第10節阿波岐原の禊と生まれた神々
- 上巻 第11節三貴子への世界の分治
- 上巻 第12節母の国を慕うスサノオの追放
- 上巻 第13節天に昇るスサノオと誓約
- 上巻 第14節生まれた子の分けと宗像三女神
- 上巻 第15節スサノオの乱暴と機織女の死
- 上巻 第16節天の岩屋戸
- 上巻 第18節八岐大蛇退治と草那芸剣
- 上巻 第30節国平定の評定とアメノホヒの失敗
- 上巻 第31節アメノワカヒコと還矢
- 上巻 第32節タケミカヅチの派遣と国譲り
- 上巻 第33節天孫降臨の命とサルタヒコ
- 上巻 第34節高千穂への降臨と日向の宮
- 中巻 第45節熊野に降された太刀
- 中巻 第97節大祓と神の名
- 神代上 第五段 本文日神と月神を生み素戔嗚尊を逐う
- 神代上 第五段 一書第一鏡から日月が化り出る異伝
- 神代上 第五段 一書第二蛭児が立たぬ理由と火神による死
- 神代上 第五段 一書第六風神から三貴子の分治まで語る最長の異伝
- 神代上 第五段 一書第十一月夜見尊が保食神を殺し五穀が生まれる
- 神代上 第六段 本文昇天と誓約、三女神と五男神
- 神代上 第六段 一書第一日神の三つの剣から三女神が生まれる
- 神代上 第六段 一書第二羽明玉が瓊を献じ、剣と瓊を交換する
- 神代上 第六段 一書第三天安河を隔てた誓約と六柱の男神
- 神代上 第七段 本文天石窟にこもった日の神を招き出す
- 神代上 第七段 一書第一稚日女尊が梭に傷ついて死ぬ
- 神代上 第七段 一書第二天糠戸が作った鏡が伊勢の大神となる
- 神代上 第七段 一書第三日神と素戔嗚尊の田の善し悪しを説く
- 神代下 第九段 本文国譲りと瓊瓊杵尊の降臨
- 神代下 第九段 一書第一天照大神が司令し猿田彦が道を開く異伝
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 巻第三 第74節高倉下の夢と韴霊の剣
- 巻第三 第75節八咫烏の導きと道臣命の名
- 巻第五 第91節疫病と、二神を宮の外に祭る
- 巻第六 第103節倭姫命の巡行と伊勢の祠
- 巻第七 第110節日向の高屋宮と熊襲、球磨・贈於の巡幸
- 巻第九 第129節麛坂王・忍熊王の反と、菟道の戦い
古事記 上巻を読む → 古事記 中巻を読む → 日本書紀 神代上を読む → 日本書紀 神代下を読む → 日本書紀 巻第三を読む → 日本書紀 巻第五を読む → 日本書紀 巻第六を読む → 日本書紀 巻第七を読む → 日本書紀 巻第九を読む →