FIG-0006 / 人物・神格(Figure) / 神格
イザナキ
Izanaki
確度 A学術的定説
別名:伊邪那岐神、伊邪那岐命、伊弉諾尊、イザナギ
古事記
伊邪那岐神/伊邪那岐命
日本書紀
伊弉諾尊
神世七代の最後にイザナミとともに成り、天の沼矛で大八島国を生み、続いて多くの神を生む。イザナミの死後、黄泉国を訪ねて決別し、帰還後の禊によって三貴子を得て統治領域を分配する。出雲国風土記にも伊佐奈枳命の名で現れ、国土と神々と秩序の起点を一身に担う。黄泉国訪問を古事記が本文で詳述するのに対し、日本書紀は第五段の一書にのみ収める。
実在性の評価 神話的存在
国生み・神生みは国土と神々の由来を語る起源譚であり、津田左右吉の史料批判以来、歴史的事実の反映とはみられていない。淡路・淡海の伝承地は後代の神社縁起による定着とされる。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
淡路国一宮の伊弉諾神宮は延喜式神名帳に淡路伊佐奈伎神社として名神大に列し、明治に官幣大社となった。近江の多賀大社は延命長寿の信仰を集め、近世には不動院などの別当寺が置かれ、本地を阿弥陀如来とする例がある。熊野速玉大社の主神も伊弉諾に比定され、その本地を薬師如来とする説が行われた。
原典に登場する箇所37節
- 上巻 第2節神世七代とイザナキ・イザナミ
- 上巻 第3節天の沼矛とオノゴロ島
- 上巻 第4節天の御柱をめぐる二神とヒルコ
- 上巻 第5節言い直しと大八島国の生成
- 上巻 第6節家宅と山野の神々の誕生
- 上巻 第7節火の神を生みイザナミ死す
- 上巻 第8節イザナキ、火の神を斬る
- 上巻 第9節黄泉の国とイザナミの追跡
- 上巻 第10節阿波岐原の禊と生まれた神々
- 上巻 第11節三貴子への世界の分治
- 上巻 第12節母の国を慕うスサノオの追放
- 神代上 第二段 本文神世七代が数え上げられる
- 神代上 第二段 一書第一角樴尊・活樴尊を数に入れる異伝
- 神代上 第二段 一書第二二神を青橿城根尊の子とする異伝
- 神代上 第三段 本文天の浮橋から矛で磤馭慮嶋を作る
- 神代上 第三段 一書第一天つ神の命で国を修めに降る異伝
- 神代上 第四段 本文女神が先に言い大八洲が生まれる
- 神代上 第四段 一書第一蛭児と淡洲を子に数えず天に問い直す
- 神代上 第四段 一書第二天の霧の中に立って磤馭慮嶋を得る
- 神代上 第四段 一書第三高天原に坐したまま矛で島を画き成す
- 神代上 第四段 一書第四浮かぶ膏の中に国があると見て島を成す
- 神代上 第四段 一書第五鶺鴒を見て交わりの道を得る
- 神代上 第四段 一書第六淡路洲と淡洲の二つを胞とする
- 神代上 第四段 一書第七壱岐洲と対馬洲を生まれた島に数える
- 神代上 第四段 一書第八磤馭慮嶋を胞とし淡路洲を先に生む
- 神代上 第四段 一書第九淡洲を子に数え億岐を三子洲と呼ぶ
- 神代上 第四段 一書第十咎めなく夫婦となり淡路洲の次に蛭児
- 神代上 第五段 本文日神と月神を生み素戔嗚尊を逐う
- 神代上 第五段 一書第一鏡から日月が化り出る異伝
- 神代上 第五段 一書第二蛭児が立たぬ理由と火神による死
- 神代上 第五段 一書第六風神から三貴子の分治まで語る最長の異伝
- 神代上 第五段 一書第七火神を三段に斬る異伝
- 神代上 第五段 一書第八五段に斬られ五山祇となる異伝
- 神代上 第五段 一書第九殯の場で八色の雷を見る異伝
- 神代上 第五段 一書第十唾と掃きから神が成り菊理媛が仲立つ異伝
- 神代下 第九段 一書第四天忍日命が大来目を率いて先に立つ異伝
- 巻第三 第81節皇后を立て、畝傍山の陵に葬る