FIG-0050 / 人物・神格(Figure) / 伝承上の天皇
孝霊天皇
Emperor Kōrei
確度 A学術的定説
別名:大倭根子日子賦斗邇命、大日本根子彦太瓊天皇
古事記
大倭根子日子賦斗邇命
日本書紀
大日本根子彦太瓊天皇
第7代とされる天皇。黒田廬戸宮で即位したと伝えられる。事績は伝えられないが、子として倭迹迹日百襲姫命と吉備津彦命(彦五十狭芹彦命)を置く点で、崇神朝の説話群への系譜上の橋渡しとなっている。
実在性の評価 実在は否定的
津田左右吉は、この八代が帝紀由来の系譜のみを伝え旧辞にあたる事績を欠くこと、「ヒコ」「ヤマトネコ」といった称号要素が7世紀後半の天皇の和風諡号と共通することなどから、皇統を古く見せるための後世の造作とみた。他方、坂本太郎は、后妃がいずれも大和周辺の小豪族から出ており後世の造作なら有力豪族を結びつけたはずだとして、系譜は古い伝承として尊重すべきだと反論した。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。