FIG-0168 / 人物・神格(Figure) / 皇族・王族

息長宿禰王

Prince Okinaga no Sukune

確度 A学術的定説

別名:気長宿禰王、息長宿祢王

古事記
息長宿禰王
日本書紀
気長宿禰王

古事記が神功皇后の父とする王で、日子坐王から数えて4代目にあたる。近江坂田郡の息長を名に負い、この系統によって日子坐王の後裔が仲哀天皇の后、応神天皇の母へと接続される。丹波・山城・近江を経由してきた系譜がここで王統に合流する形になっており、系譜が後の政治的必要に応じて整えられた可能性が論じられてきた。

実在性の評価 実在は不明

古事記は迦邇米雷王の子とし、葛城之高額比売命との間に息長帯比売命・虚空津比売命・息長日子王を生んだと記す。日本書紀も気長宿禰王を神功皇后の父とするが事績を記さず、近江坂田郡を本拠とする息長氏については史料が乏しい。岡田精司は継体天皇を息長氏に出自をもつ新王朝の始祖とする説を提唱しており、この系譜は継体の出自論とも接続する。

この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。

祭祀と受容

滋賀県米原市の日撫神社に少毘古名命・応神天皇とともに祀られ、近隣の山津照神社古墳を墓とする伝承がある。伝承であって、被葬者を示す考古資料に基づくものではない。

種別
皇族・王族
役割
継承
系譜(親)
迦邇米雷王
系譜(子)
神功皇后
初出テキスト
古事記
登場テキスト
古事記日本書紀