NAR-0064 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教
カトリック
Catholicism
確度 B有力だが異説あり
発生年代
4〜5世紀(ローマ司教の首位性の主張)/1054年(東西教会の相互破門)/1545〜1563年(トリエント公会議)
伝播経路
ローマ帝国の統治圏で制度化され、中世を通じて西ヨーロッパの司教区・修道会・大学の網の目として定着した。16世紀以降はイベリア両王国とフランスの海外進出に随伴した宣教により、ラテンアメリカ、フィリピン、アフリカ、東アジアへ広がり、19〜20世紀にはヨーロッパからの移民が北米・オセアニアの教会を形成した。
現在の信奉者規模
10億超(教皇庁統計年鑑(Annuarium Statisticum Ecclesiae)の2020年代の集計で受洗者は約13億9,000万人。受洗者数は実践頻度を示さず、地域により実際の参与率は大きく異なる。)
対抗物語
現代への影響
ラテンアメリカ、南欧、フィリピン、サハラ以南アフリカの社会制度・教育・医療に広く関与している。生命倫理、移民、環境をめぐる教皇文書は国際的な政策論争の参照点の一つとなっている。
関連する関係レコード
派生 Derivation キリスト教 → カトリック 確度A
ラテン語圏の教会がローマ司教の首位性と普遍的裁治権を軸に自己を組織し、東方教会との相互破門を経て別個の制度体となった。トリエント公会議で教義と規律が明文化され、輪郭が確定した。
対立 Opposition カトリック → 東方正教 確度A
ローマ司教の普遍的首位性を認めるか、五総主教座の同格性を保つかという教会観の相違が、フィリオクェ問題と典礼慣行の差と重なって分離に至った。政治的にはラテンとギリシアの帝国的枠組みの分岐が背景にある。
対立 Opposition カトリック → プロテスタンティズム 確度A
救済における教会の媒介と聖伝の権威を認めるか、聖書のみと信仰のみを立てるかが争点となり、トリエント公会議と諸信条によって双方の立場が明文化された。宗教戦争と領邦体制の再編を伴った。
習合 Syncretism カトリック → メキシコのメスティサヘ 確度B
グアダルーペの聖母をはじめとする信仰の在地化が、征服者の宗教と先住民の実践の重なりを可視化する象徴となり、独立期以降は国民的統合の中核象徴へ転じた。先住民側の物語は本表のNARに未収録であり、この行は片側のみを表している。