NAR-0034 / 物語(Narrative) / カテゴリ:宗教
プロテスタンティズム
Protestantism
関連する関係レコード
派生 Derivation キリスト教 → プロテスタンティズム 確度A
贖宥をめぐる論争を契機に、聖書のみ・信仰のみ・万人祭司を掲げる諸教会がローマ教会から分立した。印刷術による論争文書の流通と領邦君主の政治的支持が分立を不可逆にし、アウクスブルクの和議とウェストファリア条約で法的に定着した。
派生 Derivation プロテスタンティズム → 資本主義 確度B
禁欲的プロテスタンティズムの召命観と予定説が、利潤の体系的追求と再投資を宗教的に正統化する心性を生んだとするウェーバー・テーゼ。既存のREL-0006は同一の学説を一神教(アブラハム系)という上位概念の水準で記述したものであり、本エッジはこれをより正確な系譜へ張り替えたものである。REL-0006はアンブレラ概念レベルの記述として残るが、両者は同じ主張を指すため独立した二つの因果として数えないこと。経済史側からの反証も多く確度はB。なおウェーバー・テーゼが対象とするのは長期の商業的拡大一般ではなく、禁欲的プロテスタンティズム以後に確立した近代資本主義の心性であり、NAR-0018 の代表年は常設の資本市場と株式会社形態が成立した17世紀初頭に置いている(ブローデルの「長い16世紀」を起点とする見方では前倒しとなる)。
派生 Derivation プロテスタンティズム → マニフェスト・デスティニー 確度B
ピューリタンの選民・契約・「丘の上の町」の摂理史観が、大陸拡張を神意とする世俗的使命の物語へ転換された。既存のREL-0007は同じ系譜を一神教(アブラハム系)の水準で記述しており、本エッジはその具体化にあたる(重複ではなく上位・下位の関係)。宗教的要素と地政学的・経済的動機の比重については解釈が分かれる。
派生 Derivation プロテスタンティズム → 民主主義 確度B
会衆制教会の合議的統治、契約神学、良心の自由の要求が、代表制と権利保障の観念の形成に寄与したとする系譜。本エッジは複数ある流れのうち一つの寄与関係を記録するものであり、排他的な親子関係の主張ではない。世俗的共和主義(市民的人文主義)の系譜を重視する説明や、宗教改革がルター派の領邦教会制のように権威主義的統治とも結びついた事例を挙げる反証があり、因果の強さについては学説が分かれる。本エッジは、資本主義→リベラリズム→民主主義という経路とは独立に、会衆制教会における合議と選挙による教役者選任、および契約神学という固有の機構を主張するものであり、リレーション記法補則v1.1により多段派生のショートカット禁止の対象外として維持する。
派生 Derivation 印刷革命 → プロテスタンティズム 確度B
九十五箇条の提題と論争文書、俗語訳聖書が印刷を通じて短期間に広域へ流通したことが、改革運動を一地方の紛争から広域の運動へ転換させた。因果の比重については、印刷を決定要因とみる立場と、需要側の宗教的動機を重視する立場が対立する。
対立 Opposition カトリック → プロテスタンティズム 確度A
救済における教会の媒介と聖伝の権威を認めるか、聖書のみと信仰のみを立てるかが争点となり、トリエント公会議と諸信条によって双方の立場が明文化された。宗教戦争と領邦体制の再編を伴った。