FIG-0034 / 人物・神格(Figure) / 神格
ホオリ
Hoori
確度 A学術的定説
別名:火遠理命、天津日高日子穂穂手見命、山幸彦、彦火火出見尊、火折尊
古事記
火遠理命(天津日高日子穂穂手見命)
日本書紀
彦火火出見尊(火折尊)
兄ホデリの釣針を失い、シオツチノオジの導きで海神の宮に至る。トヨタマビメと結ばれて3年を過ごし、釣針と潮満珠・潮乾珠を得て帰り、兄を屈服させる。天孫の系統に海神の力を取り込み、ウガヤフキアエズを経て神武へ至る系譜を成立させる。
実在性の評価 神話的存在
海神の宮訪問譚は他界訪問の類型に属する起源神話で、皇統に海神系の血を接続する機能をもつ。津田左右吉以来、歴史的事実の反映とはみられていない。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
大隅の鹿児島神宮は延喜式神名帳に大社として載り、明治に官幣大社となった。近世まで大隅正八幡宮と称して八幡神と習合し、八幡の本源をめぐって宇佐と争った経緯をもつ。宮崎の青島神社もこの神を祀り、海幸山幸の伝承地とされる。
原典に登場する箇所17節
- 上巻 第38節火中の出産と三柱の御子
- 上巻 第39節海幸と山幸の交換と失われた釣針
- 上巻 第40節綿津見の宮とトヨタマビメ
- 上巻 第41節潮盈珠・潮乾珠と兄の服従
- 上巻 第42節鵜の羽の産屋と見るなの禁
- 神代下 第九段 本文国譲りと瓊瓊杵尊の降臨
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 神代下 第九段 一書第三火の勢いの段階で三子の名を分ける異伝
- 神代下 第九段 一書第五四子が火の中でみずから名乗る異伝
- 神代下 第九段 一書第六天火明命を兄とし雉の頓使を語る異伝
- 神代下 第九段 一書第七皇孫の親と名を四通りに伝える異伝
- 神代下 第九段 一書第八火明命を兄とし二子だけを伝える異伝
- 神代下 第十段 本文釣鉤を失い海神の宮に至る
- 神代下 第十段 一書第一黒櫛を竹に変え籠で海に入る異伝
- 神代下 第十段 一書第二口女の戒めと隼人の服属を語る異伝
- 神代下 第十段 一書第三雁を助け、大亀に乗って現れる異伝
- 神代下 第十段 一書第四嘯きで風を起こし兄を従える異伝