NAR-0014 / 物語(Narrative) / カテゴリ:国家思想

ドイツ観念論

German Idealism

確度 A学術的定説
発生年代
1781年〜1831年
発生地域
西ヨーロッパ
中核テキスト
(なし)
中核概念
主権天賦人権進歩国民
伝播経路
カントの批判哲学を起点に、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルへと大学と論争誌を通じて展開した。19世紀にはヘーゲル左派を介してマルクス主義へ、また英米の観念論、日本の京都学派へと翻訳・受容された。
現在の信奉者規模
測定不能(哲学的立場であり帰属人口の統計が存在しない。中核テキスト(『純粋理性批判』『精神現象学』など)は本表のTXTに未収録。)
対抗物語
(なし)
現代への影響
自由、承認、歴史、国家といった概念が、政治哲学、法哲学、批判理論の語彙として現在も用いられている。

関連する関係レコード

派生 Derivation ドイツ観念論社会主義 確度A

マルクスがヘーゲル弁証法を「転倒」させ、絶対精神の自己展開の物語を物質的生産関係と階級闘争の物語へ組み替えた。青年ヘーゲル派の宗教批判を経由した理論的派生であり、社会主義の科学的自己定位の中核をなす。

成立:1840年代 / 根拠:マルクス『資本論』第1巻第二版後書き; マルクス『経済学・哲学草稿』; ルカーチ『歴史と階級意識』

派生 Derivation ドイツ観念論プラグマティズム 確度B

デューイは初期にヘーゲル主義から出発し、後に絶対者を捨てて経験の再構成としての探究論へ移行した。パースの「プラグマティッシュ」という語もカント由来であり、観念論の問題設定を実験主義へ翻案した派生関係が認められる。

成立:1880年代〜1900年代 / 根拠:ジョン・デューイ「絶対主義から実験主義へ」(1930); ルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ』

対立 Opposition ドイツ観念論大きな物語の終焉 確度A

リオタールは正統化装置としての「精神の弁証法」を大きな物語の代表例として名指し、その普遍史的主張を不信の対象とした。批判対象が明示されている点で対立関係は明確である。

成立:1979年 / 根拠:ジャン=フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』