NAR-0050 / 物語(Narrative) / カテゴリ:国家思想
パン・アフリカニズム
Pan-Africanism
関連する関係レコード
派生 Derivation パン・アフリカニズム → ネグリチュード 確度B
ディアスポラ知識人によるパン・アフリカ会議とハーレム・ルネサンスの言説が、パリに学ぶカリブ海・西アフリカ出身の学生に受容され、黒人性を積極的価値として定式化する文芸運動へ展開した。ネグリチュードは文学的・存在論的な主題を中心とし、大陸統一という政治的綱領とは重点が異なるため、派生の主張は言説環境の水準にとどまり確度はB。
対立 Opposition 帝国 → パン・アフリカニズム 確度B
文明化の使命により広域支配を正統化する物語に対し、アフリカ系の人々の統一と自決を対置した反植民地の物語。1945年のマンチェスター会議は植民地支配の終結を明示的な綱領として掲げた。対立の射程は近代ヨーロッパの植民地帝国に限定され、帝国一般への対立とするには留保が要る(既存のREL-0018と同型の限定)。
輸入翻訳 Import / Translation ナショナリズム → パン・アフリカニズム 確度B
ヨーロッパ由来の民族自決と国民国家の語彙が、単一の国民ではなく大陸およびディアスポラという単位へ拡大して翻案された。ディアスポラ社会で形成された言説が独立運動の指導者の帰国により大陸へ還流し、独立国家の樹立と大陸統合という二つの綱領の緊張として制度化された点に、この翻訳の特徴がある。翻案の幅が大きく「輸入翻訳」という種別の当てはめには判断が入る。また、起源をエチオピアニズムや奴隷制廃止運動などディアスポラ固有の系譜に求め、ヨーロッパ由来の語彙の受容という説明を退ける議論もある。
対立 Opposition パン・アフリカニズム → ブラジルの人種民主主義 確度B
大西洋を越えた黒人の共通経験と連帯を語る枠組みが、ブラジルの黒人運動に、混淆による調和という国民の物語を検証する視座を与えた。1978年の統一黒人運動の結成以降、人種民主主義は達成された現実ではなく格差を不可視化する語りとして問い直された。
派生 Derivation パン・アフリカニズム → 反植民地主義・脱植民地化 確度B
大西洋を越えた黒人の連帯を掲げる会議と出版のネットワークが、1945年のマンチェスター汎アフリカ会議を画期として、植民地支配の終結と独立を明示的な政治目標へと転換させた。この場に集まった人々が独立後の各国の指導層を形成した。